お布団とエマージェンシーシート
「部屋にはラグもカーペットもなく、ベッドではなくお布団を敷いて寝ています」
というような話をすると、「冬は寒くない?」と聞かれることがあります。
年によって違うのですが、確かに寒い冬もあります。
ある年に今年は寒そうだから何か敷くものがいるなあと考え始めました。
- ラグかカーペットを買う→掃除が面倒
- もう一枚毛布を購入し、敷く→物が増えるなあ
- 暖かいパジャマを買う→乾きにくくないかな?
いろいろと考えていきついたのが、エマージェンシーシートを床と布団の間に敷くことです。
エマージェンシーシートとはこんなの。これは1人用です。
通常、山登りをする人などが万が一の時のために使うものです。ペラペラに薄いのに、どんな状況でも体温を保ってくれるという心強いシートです。
私がエマージェンシーシートの存在を知ったのはマラソン大会でした。
参加したマラソン大会が開催された3月上旬はまだ少し肌寒かったのですが、私が走り始めて、10キロも行かないうちに雨が降り始め、結局1日止まずずっと降っていました。天気予報では何とか持ちそうだったので雨の準備もしていませんでした。
目標は完走で、フィニッシュタイムは6時間を超えていました。このタイムのランナーは後半はほぼ歩いています。私も走りたくてももう走れないんですね。歩くペースも速くできず、衣類は濡れて余計に寒く、35キロを超えたあたりからかなり寒かったです。
そんな時に大会を一緒に走ってくれているお医者さんから声をかけてもらい、エマージェンシーシートをもらいました。
「もう衣類が濡れているから暖かくならないんじゃないですか?」と聞きましたが、くるまってみてびっくり。衣類が濡れているのも関係なく薄くて軽いのに暖かいのです。
このシートのおかげで完走もできたし、声をかけていただいたこともすごく感謝しています。
この経験があったから、エマージェンシーシートを敷いたらいいのでは?と思いつきました、軽いし、薄いので使わない時期はコンパクトに収納しておけるし、安価だし試してみたところ、たった1枚のシートで暖かさが全く違ったのです。
家でエマージェンシーシートを使っていると話すと「家でサバイバルしてるみたいで面白いな」などと言われますが、床に寝ていて寒い、何となく冷気が床から感じるなどと思う方は、布団の下はもちろん、ラグの下などにもいいのではないでしょうか?
いろいろと考えて、試してみたものが問題を解決してくれるとすごくワクワクするなあという体験です。