『佐藤可士和の超整理術』を再読
装丁が白いと見えにくい・・・
『佐藤可士和の超整理術』を再読しました。
もう何年も前に読んだのであまり覚えていませんでした。
この本の中からモノを片付けることについて役立つなと思った内容を書き留めておきます。
「”捨てる”ことは、不安との闘いである」
きっとそうなんだと思います。
私自身はあまり感じることはありません。
私が考える捨てて不安を感じるモノの定義
- まだ使えるモノ
- 使っていないけどいつか使うと思っているモノ
- 代わりがないモノ(思い出の品など)
こんな感じでしょうか。
捨てようと思うモノの候補に、毎日使っているモノや、お気に入りのモノは入らないはずです。
それらを除いたモノたちが捨てる候補に挙げられるけど、やっぱり使うんじゃないかと不安になるんですよね。
または、高価だった、人からいただいたなどの理由がある。
でも、大切なモノや必ず使うモノはそもそも不安と闘わなくていいんです。
だって、捨てる候補に挙がらないから。
要は、身の回りに捨てる候補がないように持ち物を選別すると不安も消えちゃいます!
ま、ここまで処分するのはなかなかハードルが高いと思いますが、まずは捨てる候補になったものをもう一度使ってみるといいんでしょうね。
意外に大活躍してくれるモノになるかもしれませんよ。
「人の精神は視界にすごく左右されます。多くのモノが見えていると、気が散ってしまう。」
佐藤可士和さんの事務所はとても片付いた空間です。
仕事の効率を考えてのことのようです。
家と職場は違う、と言われればその通りです。
ですが、あまりに片付いていないとリラックスするのも難しいように思います。
また、家で過ごす時間は1日のうちでもっとも長いと思います(睡眠時間を含めて)。
そんな家の中でも考え事や読書、趣味のことなども行うと思います。
そんなときに、やりたいことに集中できる、そんな空間が家にあったらいいなと私は思います。
多くのモノが見えてしまうと、ついついそちらに思考が持っていかれてしまいます。
読書をしていて、ふと顔を上げたときに、片付けていないお皿を見つけてしまうと「洗わなきゃいけないけど、本を読み終わってからにしようか、いや、それよりもコーヒーがなかったから買いに行かなきゃ、確か今週末はポイント2倍だったかな、そのときに砂糖も買っておきゃなきゃ・・・ってそういえば今、どこ読んでたっけ?」
なんてことってありませんか?
視界に左右されるってこんなことだと思います。
お家にいる時間を有意義に過ごすためにも片付けることは大事だと思います。
「忙しいから整理は後回し、ではなく、仕事の効率を上げるために整理をするのです。」
職場の机を思い浮かべて、耳の痛い方も多いのではないでしょうか。
仕事ができる人は机も片付いている、理論は賛否両論ありそうですが、佐藤可士和さんは、この意見に賛成のようです。
片付いていなくても探したいものがすぐに出てくればそれは問題ないと思います。
もし、探さなければ出てこないようだったら、片付ける必要はありそうです。
仕事を家事に置き換えてもいいと思います。
整理をすることで家事の効率を上げる、その通りだと思います。
前回読んだときにはあまり何も思わなかったのですが、今回読んでみて意外に役立つことが書いてあるなと思いました。
同じ本でも感じ方が変るのは、自分も変っているからなんですよね。
改めて好きだった本、嫌いだった本を読み直すのも面白いものです。
ただし、自分が変っている=成長した、という公式にはならないのですが。
お片付け本を読む傍ら、ちょっと違った分野の方が書いた片付け、整理に関する本を読むのも面白いものです。